【図解つき】給排水設備工事とは?~建物内の水道のしくみ~【給水編】
私たちは自宅や職場・外出先の施設等、いつでも、どこでも、きれいな水を使うことができます。
衛生的で安全なその水は一体どこからやってくるのでしょう?
”清浄にして豊富低廉な水の供給”
これは水道法第一条に定められている水道法の目的ですが
清浄(=高い水質)、豊富(=豊富な水量)、低廉(=低料金)というまさに日本の水道の在り方を表しています。
清浄で豊富な水があるからこそ、私たちの生活がより豊かなものになる…
まさに、「給排水設備」は、私たちの暮らしにとって、不可欠なものなのです。
今回は、トヨタビルサービスのお仕事でもある、家や建物内へ供給するための「給排水設備」について
【給水編】と【排水編】に分けて、詳しく説明していきます。
給排水設備とは
給排水設備とは、「給水設備」と「排水設備」をまとめた呼称です。
「給水設備」は上水道からきれいな飲料用水を給水する設備全般のことであり
「排水設備」は使用した水を建物外へ排出する為の設備全般を指します。
給排水設備の重要性
給排水設備が、私たちの暮らしに、不可欠なものであることは冒頭お伝えしたとおりです。
給排水設備は、しばしば人間の循環器に例えられることがあります。
- 心臓から押し出された血液を全身へ送り届ける”行き”の血管(動脈)=給水管
- 全身に運ばれた血液を心臓へ戻す”帰り”の血管(静脈)=排水管
給排水設備も、私たちの体と同じように、これらの機能が建物内を正常に巡ることで、
安全できれいな水を暮らしに届けることができ、美味しい料理が作れたり、温かなお風呂に入れたり、
私たちの生活に彩りを添えることができます。
また、人間の血管が老化や病気などから異常が発生しないよう健康診断を行うように
給排水設備にもトラブルが発生しないよう定期的な点検・メンテナンスを行う必要があります。
給水設備
給水に必要な設備
給水に必要な設備には主に上水道から飲料水用の水を建物内に送り込む為にあり、以下のようなものがあります
- 給水管
- 貯水槽
- 給水ポンプ
- 給湯設備
順番に見ていきましょう
給水管…上水道から建物内に水を引き込むための配管
貯水槽…上水道からの水を一度ためておくタンク(主にマンションやビル等、大型建物に使用)
- 受水槽 主に建物の1階か地階に設置
- 高置水槽 主に3階建て以上の建物の屋上に設置
給水ポンプ…上水道や貯水槽からの水を各階の水場まで行き渡らせるために圧力をかける為のポンプ
- 揚水ポンプ 高置水槽がある建物やマンションに設置され、受水槽に貯めた水を建物屋上に設置した高置水槽に組み上げるのに使用
- 加圧ポンプ 水道管から引き込んだ水を一度受水槽にためて、加圧ポンプで各階の水場まで給水
- 増圧ポンプ 貯水槽を利用せず、上水道から引き込んだ水に増圧ポンプで圧力を加え、直接各階の水場まで給水
給湯設備…湯沸かし器や循環ポンプ等
貯水槽方式
主に受水槽や高置水槽を使って、高所から水の落ちる圧力を利用して各階の水場へ給水する方式。
受水槽の容量が10㎥を超えるものは、水道法により定期的な清掃登録検査機関による検査の受検等が義務付けられています。
また、貯水槽の容量が使用水量に比べて著しく大きい場合、水道水が貯水槽にためられている「滞留時間」が長くなり、
水道水に含まれる残留塩素の濃度が下がるので貯水槽の容量を適正に保つ必要があります。
災害時に貯めた水を使うことが出来るなどの利点がある一方で、水質管理の為の清掃や点検などの費用が高額になるケースもあります。
直結給水方式
受水槽などを使用せず、上水道から直接給水する方式。
直接、上水道管から蛇口に水が届くので水質がより安全であり、貯水槽方式に必要だった清掃・点検などの維持管理が不要になります。
建物の大きさによっては、水圧不足を補うための増加ポンプが設置されることもあり、それによって種類が分かれます。
- 直圧直結給水方式 おおむね3~5階までの低層建物向けの方式
- 増圧直結給水方式 5階以上の中高層建物向けの方式
衛生面などから東京都を含め、「直接給水方式」を推奨する自治体が増えています。
引用記事▼
東京都水道局:https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/chokketsu/
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